私の感動した1冊
1冊の本との出会い、新しい世界が広がる・・・


№20
『心でつくる世界』
塩冶さくら支部 柳光貴代美
~宗教と科学の双方を愛する人間が両者の共存を願って書いた一条の心の軌跡である~(はしがきより)
今から25年前にこのご著書は上梓されました。【真理を探究する】という目的に於いては宗教と科学は同じであると総裁先生はそのはしがきで述べておられます。著者は当書において、生長の家の基本的教義の中の【縦の真理・横の真理】特に現象世界がどのように“心の影”として展開するかを心理学的知見や最新の医学的知見も交えて解説しています。
「神の創造なる世界は、人間の感覚によって捉えられる「四次元」程度の低次元世界ではなく、もっと高次元の存在であり、従ってもっと完全で素晴しい世界である、と考える。にもかかわらず、我々人間が「目に見えるものだけが真実だ」と考え、肉体の感覚に依存したものの見方をしている限り、その神の創造の“本体”を知ることができず、その四次元世界への“投影”としての物質的世界のみが感覚される。」〈305~306頁〉
最新の量子論によると、すべての素粒子はヒモであると考えられ、この超ひも理論によると、世界は10次元かもしくは11次元の時空間ではないかという考えに至るようです。著者が述べているように、「宇宙全体が実はもっと高次元の存在であるにもかかわらず、我々人間のもつ不完全な認識の形式によって“本体”を知ることができないだけかもしれない」という事に繋がります。また現代物理学の最先端では「すべての存在はつながっている」と科学的に証明されてきているそうです。私たちの思いや言葉、行動が人類全体、地球全体に影響を与えるということになります。生長の家のみ教えの素晴らしさを改めて感じている今日この頃です。(大和島根R5年4月号)

№19
『希望を叶える365章』
城西ちどり支部 長野充子
青年会の誌友会(ネットフォーラム)で毎月輪読をしています。素晴らしい谷口雅春先生のご著書です。
~人生とは希望に向かって歩みゆく魂の旅路~ (はしがきより)
「必要に応じて適当な智慧が」
常に神想観して「われ神の子、神の智慧常に導き給う」と念じている者はその行動の方向をあやまることはないのである。何事をなすにも先ず神の智慧を勧(かん)請(じょう)し、神の智慧に導かれるとう云う自信を得てから行動すべきである。若(も)し「われ神の子、神の智慧に常に導かれる」と毎日怠らず念ずるならば、咄(とっ)嗟(さ)の場合、祈るひまも念ずるひまもない時にも、平常(ふだん)に得ている「神の智慧と一体である」と云う自覚から最も適当な処置がとれて、自己が傷つくことなどはないのである。 (283~284頁)
青年会のお世話をさせて頂くことにより、この本に出合えたことは、神さまから宝物を頂いたようで本当に感謝しています。毎月、輪読しながらどの章も感動の連続です。
また、日々の生活の中で、フッと思わぬアイディアが浮かんできたりすることがあります。常に手元において困った時でも、その都度開いてみると、その時にピッタリの言葉が書いてあり、前向きに物事を考えられるようになります。「神の智慧常に我を導き給う」という言葉を心の中で唱えながら生活すると、神さまにいつも護られている感じがして、安心して日々を送ることができるようになりました。
「『与えよ、さらば与えられん』と云う事は希望実現のための永遠の法則である。祝福を与えれば祝福が返って来、愛を与えれば愛が返って来るのである。」是非皆様におすすめしたい一冊です。
(大和島根R5年3月号)

№18
『神と偕に生きる365章』
古志原支部 小立照子
ロシアがウクライナに侵攻してから、毎日悲惨な状況がテレビで映し出されています。今まで幸せにくらしていた人々に、突然に襲いかかってくる闇。戦争はこんな状態でも起こるのだと、とてもやるせない気持ちでいっぱいです。
生長の家では、どんな悪人でも実相を観て完全円満な神の子を観る。でも、なかなかプーチン大統領の実相を観る事ができにくいのです。そんな時「神と偕に生きる真理365章」をなにげなく見ていると「世界平和のための祈り」というところが目に入りました。
「戦争は結果であり争闘精神が原因であるから、戦争の根源となるべき、争闘精神が無くなることが先ず必要なのである。(中略)私たち生長の家信徒は『戦争がなくなりますように』とも『争闘精神がなくなりますように』とも祈らないで、唯『神の無限の愛、吾に流れ入り給いて、愛の霊光燦然と輝き給う、その光いよいよ輝きを増して全地上を覆い給い、すべての人々の心に愛と平和と秩序と中心帰一の真理を満たし給う』と祈ることにしたのである。愛と平和の思いに満たされたら争闘精神はなくなり自然に戦争はやみ、平和が招来されるからである。」と説いてありました。(同書272頁~)
第三次世界戦争が起こりそうになった時に世界平和の祈りができて、アガシャの予言が変更されたという事です。世界平和の祈りが一番大切であることがわかった時に新バージョンの「世界平和の祈り」が出され驚きました。また、『人類同胞大調和六章経』も出され、島根教区では毎日一つずつ祈りの読誦が行われています。皆様と一緒に心を合わせて読誦できる事が素晴らしいです。一日も早く世界に平和が訪れる事を祈ってこれからも読誦していきます。(大和島根R5年2月号)

№17
「真・善・美の世界がある」
~現象の奥にある実在の世界~
揖屋支部 星野佳子
谷口清超大聖師は、生長の家のご縁を戴かれたのが松江です。
◆真・善・美について
さて、「神智の導入」という時、一番正しく確実なのが「神想観」の実行だ。これは生長の家の会員なら、全ての人が各家庭で、あるいは会合で実行していることであろうが、これも「時々たまに」ではなく、毎日実修して、その時よいヒントを得たならば、すぐメモか手帳にかきとめておき、三十分(あるいは二十分)の実修が終ったら、具体化の方法を考えてみるとよいのである。しかし神想観の時は「実在界」の完全円満な実相を心で観るのであるから、「これこれをしてくれ」と神に強要するのではなく、ただ純粋に「神の国」を心に思い描くのである。
(中略)神想観というのはいくらでも奥が深く、浅い状態では外界からの(霊界からの)影響をうけることもあり、形だけの神想観ではなく、永年練習(実修)を続けるということが大切である。(中略)
このように迷妄の思いは、常に「美しさ」を欠いている。何か不調和であり、かたよっていて、全体的な調和の美を持たないのだ。それは真が、善であり、同時に美であるからである。有名な故岡(おか)潔(きよし)教授は数学の大家であったが、数学とは美学であるとも言われた。正しい解答の方程式は「美しい」のである。又それは美しいものを愛する心から、忽(こつ)然(ねん)として啓示されて来る。従って美を見る心がないと、「善」も「真」も正しく把(と)らえられないものである。(127~129頁)
大聖師谷口清超先生は、戦争も[迷いと迷いのぶつかり合い]であるから、人類の迷妄を消し去り、お互いが努力修行を積むことが何よりも大切である。従って本当の宗教が大いに盛んになり、神の御心の実現を志す人々がふえることが根本的な解決法となるのである。とご指導戴いています。混沌とする世の中、自然の美しさ深く見つめ善き言葉を発声し、内なる神の御心を祈り続けたいと思います。実例を通して優しく、深く真理をご指導して戴いています。喜びのご本です。是非ご本を開いて下さい。

№16
『新版善と福との実現』
~牡鹿の足のように~
安来白鳥支部 豊嶋君子
私は、当書の第九章“「牝鹿の脚」の話“に特に心惹かれました。牝鹿は高い山登りの際、安全な山の背を前脚が踏み、その脚あとを確実に後脚が踏むという…人間も同じように潜在意識は現在意識の欲する所をぴったりと信じて進まなければならないと説かれています。『そのままに帰ること、そのままに神の生命をわがものとし、神の智慧をわがものとし、神の叡智をそのままに一挙手一投足をまかせ切れば好いのである。』とあり、自我に固執せず神に全托することと理解しました。
第十一章には、『総ての功徳は皆、神様から来るものである~。』と示されています。現実世界の出来事に憂いながらの日々でも、見渡せば自然からの沢山の恩恵に気づきます。神様から既に与えられている「そのまま」に感謝し祈ることを実践し、牝鹿の脚のように素直にしっかりと前進することを学びました。逸話と共に数々の心に沁みる感動の言葉を頂ける有りがたい一冊です。
(大和島根)R4年12月号)

№15
『人生を見つめて』
~深く自己を見詰め、人生を見詰める~
宍道支部 山口秀子
新型コロナウイルス禍、ロシアのウクライナ侵攻、そして地球温暖化等、私たちを取り巻く環境は、不安、恐怖そのものです。その中で日時計主義で何とか心穏やかに幸せに生活出来本当に有り難いことです。
近年生活が大きく変わり、時間に余裕ができ自分のことを見詰め直し、聖典の拝読と思い開いた一冊です。前回、拝読した時はそれなりの理解でしたが、年齢を重ねた今「新たに生まれる」、そうだと強く思いました。
本書に「何よりも大切なのは、深く自己を見詰め、人生を見詰めて、今までのような、人間の肉体的表層で生きる生き方をやめ、もっと深いところから生きる生活をはじめることである。又、聖典を読むばかりで神想観を怠る者は二輪車が一輪を失ったようなもので、完全にその魂が前進することができないのであると。そして私たちには神の霊がやどっているのですから、神はコトバ即ち想念でありますから、そしてその想念が創造の原動力であるから、私たちはつねに神の起こされたと同じ想念を発想して、それを創造しなければならない。それでこそ神の子なのです。」と。
有り難い生活で今の一瞬をどのように生きるべきか、反省と喜びが湧いてきました。神と共なるが故に一切のこと成し得るのである。今後、皆様の実相を祈り、神様の世界の顕現を祈ります。この度は新生のチャンスを強く感じさせて頂きました。(R4年11月号)