教 化 部 長 メッセージ
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山口哲弘教化部長

約3年半ぶりの宇治への帰省~コトバの力の大切さ~
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。
宇治別格本山に奉職している妹家族と同居していた父が8月に入り、容態が急変し、HCU(高度治療室)に運ばれたと連絡がきました。ここ数日が山だと聞き、妻はすぐにでも会いに行くべきだと言ってくれましたが、2つの教区を兼務している立場上、教区を離れる決断は出来ませんでした。しかし、教区の皆様からの温かい進言をいただき、また再三の妻からの言葉に背中を押され、約3年半ぶりに宇治へ帰省することにしました。道中、父に会いたい気持ちと、病の現象の父を認めたくない気持ちが入り交じり、複雑な心境でした。母も妹家族も憔悴しており、コロナ禍とは言え、親不孝を恥じました。到着した8/29(火)夜、鳥取教区講師会正副会長ネット会議を行い、翌30日(水)には午前中に島根教区の白鳩会正副会長ネット会議を、午後には鳥取教区の白鳩会総連会長・対策部長ネット会議を行い、インターネットの有り難さを痛感しました。そして、母と共に16時から15分間の面会時間を迎えました。HCUに入りたての時は意思の疎通もできなかったのですが、父の目は開いていました。私は冷えた父の両手を暖めるように握り、「父さん、神の子じゃろ。大丈夫。実相は完全円満じゃろ。(霊界に行くには)まだ早いよ。まだまだ使命があるよ。」というような言葉をマスク越しに満面の笑みを浮かべて、力強く言いました。すると、父の目の輝きがハッキリとしてきました。「コトバの力」の大切さを感じました。あの言葉は神様が私を通して発してくださった言葉だと思い、父と面会して本当に良かったと思いました。あのタイミングで父にあの言葉を伝えなかったら、一生後悔していたと思います。
また、宇治別格本山宝蔵神社を始め、各社参拝をし、宇治神社、宇治上神社の参拝に加え、山口家のお墓参りもすることができました。父の御守りいただけることを感謝し、心からの祈りを捧げてきました。さらには、昨年3月に御年100歳でお亡くなりになった楠本加美野・前生長の家長老のお墓にもお参りをさせていただきました。生前のご愛念に感謝をお伝えし、近況を報告し、そして決意を新たにしました。当然のことながら、山陰の光明化をお誓い申し上げました。
ところで、父に会う一週間前の8/22(火)、北海道伊達市の小学2年生の女子児童(8歳)が体育の授業後に倒れ、そのまま熱中症で亡くなったというニュースに触れました。信じられません。生長の家では、総裁・谷口雅宣先生が「環境と資源と平和は密接につながっている」ことを以前からご教示くださっています。ロシアによるウクライナへの国際法に違反した軍事侵攻で、日本に住む私たちにもこのことを如実に感じることができ、きっと皆さんも否定できないと思います。コトバの力を大切に使い、後悔しないように、今こそ信仰に基づく〝倫理的な生活〟を続け、世界平和に貢献しましょう。 再拝 (大和島根令和5年10月号)

異常気象に待った無し。今こそ地球に優しい〝倫理的な生活〟を!(2)
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。連日、猛暑が続き、熱中症アラートがほぼ毎日のように発出されておりますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?先日、7/28(金)に大変ショックなニュースを目にしました。それは山形県の中学1年生の女の子(13歳)が部活後の帰宅途中に熱中症で亡くなったというのです。信じられません。私たちが子どもの頃には考えられないことです。とんでもない時代に突入したのではないかと感じました。また、私は同じ日の夕方からゲリラ豪雨に遭い、とんでもない大きな音と共に稲妻が落ち、私が住む松江市の一部で停電になりました。19:30~23:00ごろまでの約3時間半。電気が全く使えませんでした。冷房も扇風機も冷蔵庫もWIFIも使えません。いつ復旧するかも分からない状態で、大げさかもしれませんが、一瞬、生命の危機を感じました。このまま電気が復旧しなかったなら、どうなるのかと。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は7/20から九折スタジオのポッドキャスト(音声)の配信をお始めになられ、ネット環境にあれば、私たちも総裁先生のお声をいつでも聞けるようになりました。7/31に配信してくださいました「歩きながら思う(1)」で、総裁先生は標高1,300メートルにある国際本部〝森の中のオフィス〟へ徒歩で出勤しながら、ご自身の執務室が30℃になったことに触れて、概ね以下のようなことをお話くださっています。
この地球温暖化はしばらく止まらないこと。さらにスピードを増して温暖化が進むこと。これからどうやって災害が頻繁に起こる状況を生き延びていくのか、どうやって温暖化の時代の気候にアダプト(adapt/適応)していくのか、その生き方が必要になってくること。都会に住む世界の大多数の人がどうやって温暖化の波に適応していくのか、大変難しい問題に直面していること。都会の便利さというものに期待して、政府や社会制度に要求していく時代ではなく、私たち個人個人がそれぞれのコミニティを大切にしながら、自然の中で(大げさに聞こえますが)避難生活を送っていく時代に突入していること。
落雷による停電で生命の危機を感じたばかりの私は激しく共感しました。
生長の家を信仰する私たちは〝新しい文明〟の基礎を構築して足元から平和を実現するべく、日々の暮らしの中で〝倫理的な生活〟(具体的には温室効果ガスである二酸化炭素をできるだけ排出しない生活)を心がけましょう。それが今の時代の愛行であり、宗教生活の実践です。
最後に、9月は秋季慰霊祭が執り行われます。鳥取教区は17日(日)、島根教区は20日(水)です。山陰地方の光明化に尽力してくださった先人の皆様がおられたので今の私たちがあり、いのちのゆには(教化部会館、地方道場)があります。一柱でも二柱でも構いませんので、感謝報恩の想いで霊牌供養をしましょう。そして、次の世代に生長の家の素晴らしい御教えを伝えてまいりましょう。再拝
(大和島根R5年9月号)

異常気象に待った無し。今こそ地球に優しい〝倫理的な生活〟を!
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。7月に入って、地球温暖化に伴う異常気象が頻発しております。記録的短時間大雨が降ったかと思うと、熱中症に気をつけないといけないほどの暑さに襲われ、体調管理がとても難しい日々が続いております。生長の家総裁・谷口雅宣先生はフェイスブック「生長の家総裁」のページで「二百字日記」をほぼ毎日配信してくださっておられます。2023年7月1日には山口県や九州の記録的な大雨について触れられ、お住まいの山梨県北杜市で大雨の音を聞きながら、
「温暖化を前にした人類の無為の結果だ。地球に水道栓は付いてないから、降水量の増大は急には止まらず、今後も気象悪化は続く。」と思われたと記されています。
また、白鳩会総裁・谷口純子先生も新刊書『夢の地平線』のはしがきに
「人間は本質的に、人との共存共栄を望み、理想をもって生きたいという強い願いをもっています。その「生きること」の基盤として必要なのが、良好な地球環境です。
四十六億年前から存在する地球そのものは、人間の活動によって大きな被害を受けても、やがて長い時間の経過とともに生物が棲む環境を再生するでしょう。しかし、その時の自然界では、人類はもう繁栄できないかもしれません。」とお説きくださっています。いくら生長の家の御教えがどんなに素晴らしくても、この表現の舞台である地球で人類が住めなくなってしまっては元も子もないのです。私たち信仰者ほど真摯にこの地球環境問題に向き合って、今できる〝倫理的な生活〟をしましょう。
さて、話しは変わりますが、先日、宇治別格本山からメールが届きまして、今年は3年ぶりに制限を設けてですが、本祭が執り行われることになりました。8月18日(午後4時~)の「自然災害並びに世界規模感染症物故者追悼慰霊祭」及び翌19日(午前9時~)の「宝蔵神社盂蘭盆供養大祭本祭」に限定して、生長の家総裁・谷口雅宣先生が斎主としてご奉祀くださり、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生がご臨席くださいます。また、精霊招魂神社祭及び、末一稲荷神社祭、全国流産児無縁霊供養祭につきましては、別の日程によりそれぞれ堀端芳樹・宝蔵神社宮司が斎主となって執り行われます。ただし、引き続き新型コロナウイルス感染防止策を講ずる必要があり、従前通りに全国各地から招霊祭員等の奉仕員(約1,650 人)、及び参拝者(3日間で3,100人)が集まり、宿泊を伴って、猛暑の中で3密を避けつつ、本年の盂蘭盆供養大祭を開催することはできません。このため、本年は、8月18日、19日の祭典の参列者を近畿教区(滋賀、京都第一、京都第二、奈良、大阪、和歌山、兵庫)に限定し、最大200名程度として執り行うとのことです。私たちは参列できませんが、確実にコロナ禍の出口が見えつつあります。両先生のご愛念に感謝しつつ、一柱でも多くの御霊様のご供養の為、霊牌推進をよろしくお願い申し上げます。再拝
(大和島根R5年8月号)

先祖供養・流産児供養を出来るだけ丁寧にしましょう
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。新型コロナが5類へ移行して約1ヶ月が経過しました。爆発的な感染拡大は今のところないようですが、今後もしっかりと感染症対策を講じながら徐々に対面の行事等を再開していきましょう。
さて、毎年8月に宇治別格本山で執り行われてきた宝蔵神社盂蘭盆供養大祭について、今年はどのような形で開催されるかはまだ決まっておりません。しかし、コロナ禍のこの3年間は宇治本山の職員、パート、研修生が代替えの御祭を執り行ってきました。全国から送られてきた霊牌は数回に分けて、「霊牌合祀祭」として招霊してくれていました。一年間、お祀りした霊牌も「送霊祭 浄化の儀」で燃してくれていました。相当な数の霊牌を少人数で焼納してくださり、宇治の皆さんに頭が下がる想いです。生長の家創始者・谷口雅春先生は昭和32年の第2回盂蘭盆供養大祭で「古き霊牌と共に浄火をもつて浄めんとするものにして 過去の霊牌より新しき霊牌に移り行きて祀らるゝは みたまにとりては又一つの生まれ更りを経験したまふと同じく浄化向上の機会なり(「送霊の詞」より)」(『新版 魂のふるさと宇治』105頁)とご教示くださっております。このように大変意義深い霊牌供養がコロナ禍であっても滞ることなく出来ています。携わるすべての皆様に心から感謝申し上げる次第であります。
白鳩会総裁・谷口純子先生は4/10(月)に新刊書『夢の地平線』を発刊してくださいました。是非、ご一読ください。その83頁からは「人は永遠に生きる」という一節があり、そこには「生長の家では、人の命の永生を説く。人の命は永遠に生き続け、肉体はこの地球という天体で生活するための宇宙服のようなものだというのである。宇宙服だから、長く着ているとほころびも出てきて、新しいものに着替える必要がある。これが人間の死だと考えるのだ。(中略)死は憎むものではなく、よりよく生きよとのメッセージであると気が付いて、私はより積極的に日々を生きようという思いが強くなった。」(同著87~88頁)と、お父様とのエピソードを交えながらお説きくださっています。今、この世で生きている私たちは先立った方々、流産児の御霊様に真心込めての供養をすることが一つの使命であります。故楠本加美野・生長の家長老は「霊供養は丁寧であれば、丁寧であるほどいいねぇ~」と、よく仰っていました。生長の家の霊供養は3種類(霊牌供養、霊宮聖使命会員、永代供養)です。中でも霊牌供養は一番のお勧めです。大祭に向けて宇治へ霊牌を送るための「霊牌奉送祭」が8/1(島根教区)、8/6(鳥取教区)に執り行われます。どうぞ一柱でも二柱でも多くの御霊様をご供養ください。顕幽相携えて、つまり皆様と霊界の御霊様と一緒になっての人類光明化運動・国際平和信仰運動・“新しい文明”の基礎を築く運動を展開してまいりましょう。
再拝(大和島根R5年7月号)

信仰者として倫理的な生活の実践を続けましょう
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。
5/8(月)から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類相当から季節性インフルエンザと同等の5類に移行されました。それに先立って5/5(金)には世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長が新型コロナウイルス感染症の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表しました。いよいよコロナ以前に戻れるのかと思われますが、すぐにはいかないようです。WHOの発表には続いて、「これは新型コロナがもう世界的な脅威ではないという意味ではない。ウイルスは命を奪い続けている」とも言っています。実際に今もコロナでお亡くなりになる方がいることがその言葉を裏付けています。ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は重傷化リスクが高いと言われておりますし、私たち生長の家もご高齢の誌友・信徒の方々が多いです。今しばらくは基本的な感染症対策を講じながら(現象処理をしながら)、徐々に以前の状態に戻していければと思います。
私たちはこの3年間のコロナ禍で大きな事を学びました。生長の家創始者・谷口雅春先生は『聖経真理の吟唱』の「天地一切と和解する祈り」の中で、私たちは現象的にどんなに暗澹たる状態があらわれていても心を動じない。心を動じないから何も対策をも講じないのかというと決してそうではなく、心を動ずることがないからこそ、「最も適切なる知恵が泉の如く涌き出でて暗を消してしまう処置ができるのである」と、お説きくださっています。コロナを過度に恐れる必要はありません。しかし、だからといって何も対策をしないというのは違います。私も昨年の7月にコロナに感染しました。大きな後遺症はありませんが、ただ以前よりも疲れやすくなりました。息も以前のようには続かなくなりました。宇治別格本山にいるころは今よりももっと大きな声で、長く、気合いをかけたり、「宇宙浄化の祈り」を唱えることができておりました。私はワクチンを接種していたお蔭もあり、比較的軽症で済みましたが、世界中には499万人以上と言われるほどの多くの方がお亡くなりになりました。現象的には今もコロナで亡くなられる方がいます。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は機関誌『生長の家』2020年5月、6月号で『「生命の法則に随順して生きる」とは?』、『コロナウイルスは何を教える』と題して詳しくお説きくださっています。是非、今一度ご一読ください。私たち人類(とりわけ日本を含めた先進国と言われる人々)による人間至上主義の考えからくる自然への軽視が大きな原因であり、今こそ「神と自然と人間が本来一体」である考えに基づいて、“新しい文明”を構築する時です。真の世界平和実現のために私たちができる倫理的な生活、低炭素のライフスタイルを実践してまいりましょう。安心して皆様にお目にかかれる日を楽しみにしております。再拝
(大和島根R5年6月号)

ブレない正しい信仰を
確立しましょう
教化部長 山口哲弘
鳥取・島根教区の神の子の皆様、ありがとうございます。4月1日に着任してまいりまして、あっという間に1ヶ月が経とうとしております。2つの教区を兼務することの大変さを身にしみて感じております。私の性格上、中々手を抜くことが苦手であり、またどちらかの教区に偏るのも嫌悪感を覚えます。両教区共に全身全霊で教勢発展に尽力していく所存です。しかしながら、微力でありますので、行き届かない点も多々あろうかと思います。このような私ですが、皆々様のお力添えをいただきながら、少しでもお役に立てれば幸いであります。
さて、鳥取・島根両教区の皆さん対象に、facebookプライベートグループ【サンサン山陰】を立ち上げました。管理者はわたくし、山口です。4月1日のスタート地点でのメンバーはたったの3名。島根教区からは三宮光雄・教化部事務局長。鳥取教区からは村下祐策・職員と田子恵・職員。毎朝の早朝行事を5時から配信しております。住まいが松江市なので、松江道場からお送りさせていただくことが多いのですが、時には米子道場や両教区の教化部会館からも配信することもあろうかと思います。今はまだ引っ越しの片付けが終わってないので、5時から真理の書(『光明法語 道の巻』)の一節を拝読し、5時10分より神想観の実修。5時40分からは『聖使命菩薩讃偈』、『七つの燈台の点燈者の神示』、『聖経 甘露の法雨』を拝読しておりますが、慣れてきましたら『万物調和六章経』(又は『人類同胞大調和六章経』、『大自然讃歌』)も拝読したいと考えております。6時15分ごろには終了します。少しずつですが、メンバーも早朝行事参加者も増えてきております。鳥取教区では以前からネットを活用しての早朝行事を行ってきておられますので、慣れている方にご参加ください。
ちなみに、【サンサン山陰】のメンバーに入りたい方は前述の3名の職員に問い合わせていただき、招待してもらってください。すると、その招待された方は、管理者である私が無条件で承認いたします。参加対象は鳥取・島根教区の組織会員、聖使命会員、普及誌購読者、誌友さんでも構いません。生長の家に入ろうか、どうしようか悩んでいる方々にも勧めていただき、入会するきっかけになれば有り難いです。
「真理への道はただ一つ――人間は神の子だ――ということである。」「今日は我が人生最良の一日である。」この言葉で皆様にお声かけしてから早朝行事をはじめます。練成会の起床放送のようにです(笑)。早朝行事を行ってから一日をスタートすると、本当に清々しい気持ちになりますし、神の子の自覚がより一層深まります。また、自分一人では中々続かない行が、仲間と一緒だと案外続くものです。「祈りではじまり、祈りで終わる」信仰生活は、私たち生長の家人にとって根本です。生長の家総裁・谷口雅宣先生、白鳩会総裁・谷口純子先生に中心帰一して、ブレない正しい信仰を確立してまいりましょう。再拝 (大和島根R5年5月号)

希望をもって
光明化を実現しましょう
教化部長 山口哲弘
島根・鳥取教区の神の子の皆様、ありがとうございます。この度、4月1日付で両教区の教化部長を拝命することになりました山口県出身の山口哲弘と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。私は京都府宇治市にある生長の家宇治別格本山で15年間、道場生活を送った後、山梨県北杜市にある日本初のZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)である生長の家国際本部“森の中のオフィス”で3年間勤務しました。宇治では練成部一筋で、個人救済に注力してきました。ところが、国際本部では運動推進部に配属され、組織運動を通して社会救済を学んできました。さらに、3年前には新型コロナウイルス感染症が拡大し始める頃に北海道十勝教区の教化部長を拝命し、コロナ禍という難しい局面において一所懸命に教勢発展の為に尽力してまいりました。
今回の人事異動を受け、過去を振り返ると、両教区共に以前からご縁をいただいていることを思い出します。何度か練成会や講演会、教区大会などで訪れたことがあります。微力ですが、山陰の光明化に邁進していく所存です。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は今年の新年のメッセージで、
「私は最近、チンパンジーの研究で有名な霊長類学者、ジェーン・グドール博士が出した『The Book of Hope』(希望の教室)という本を読みました。博士は今年八十八歳になり、研究者としてだけでなく、環境活動家として、また国連の平和大使として、世界中で講演活動などをしてきました。ですから、今日の地球が置かれた深刻な状況についてよく知っています。しかし、それでも自分には希望があり、人々は希望をもつべきだと、この著書で力説しています。
博士によると希望とは、「患難の中でも私たちを前進させてくれるもの。それは私たちが起こってほしいと望むものですが、起きるためには、私たちがそれを起こさせる努力をする用意があるもの」だといいます。つまり、単に将来がこうあってほしいと夢を描くのではなく、その夢の実現に向かって、困難の中でも信念をもって努力を継続していくこと―それが希望だ、というのです。
グドール博士は、この時代に私たちが希望をもてる理由が四つあるといいます:
① 人間の知性の素晴らしさ
② 自然の回復力
③ 若者の力
④ 人間の意志の力
です。
これらは、生長の家が説く「人間・神の子、無限力」という教えと大きく重なります。信徒の皆さん、私たちは博士がいうように、素晴らしい知性と、意志の力をもっています。そこへ、自然との一体感を注ぎ込み、さらに若者の力を結集することで、この困難な時代にも「希望」をもって生きていくことができます。その希望とは、「神・自然・人間は本来一体である」というメッセージを、世界の常識にまですることです。」(機関誌『生長の家』誌2023年1月号9~11頁)
私たちも希望をもって、日時計主義の生活を実践し、“新しい文明”の基礎を構築するとともに、神と自然と人間が大調和する世界平和、日本国実相顕現、山陰の光明化を実現してまいりましょう。再拝